担当者・まとめ役・部長。同じ購買部にいても、困っていることはまったく違う。 MOVEは三人ぶんの画面をつくったのではなく、一つの帳面を三通りに見せている。 ここでは、誰のどの不満が、どの画面で消えているのかを並べる。
値上げの話を一件ずつ前に進めるのが仕事なのに、 前に進める前の「どこに何があったか」に半分持っていかれていた。
まとめ役は専任ではない。自分の案件を持ったまま、課をまたいで締め切りを守らせる。 集めるための仕事が、そのまま自分の残業になっていた。
上が状況を知るために聞くと、下の手が止まる。 報告のための資料をつくっている時間は、仕事が進んでいない時間でもあった。
役割ごとにシステムを分けると、つなぎ目に転記が生まれ、そこで数字がずれる。 MOVEは分けていない。担当者が書いた一行が、まとめ役の一枚になり、部長の一枚になる。
立場が変わると、画面が変わるのではない。
同じ帳面の、見え方が変わる。
One ledger, three readings